東北大学新聞:

医工学研究科新設

2008年度、本学は大学院に医工学研究科を新設する予定。研究室単位での医工連携は存在したが、研究科としての設置は日本初となる。

医工学とは、医療に応用できる科学技術の開発をめざす、医学と工学の融合分野のこと。研究の対象は、体と体にかかる力との関係を細胞レベルで解明する研究から、人工臓器など体の機能の代替となる装置の開発まで幅広い。
1960年代から世界的に注目され始め、日本でも生体医工学会(ME)が設置された。しかし、当時は縦割り意識が強く、組織化は進まず、研究室レベルでの研究にとどまっていた。
本学は、医工学という分野の確立と組織化をはかるため、医工学研究科設置をめざしていた。2003年には、文部省の研究拠点として先進医工学研究機構(TUBERO)が設置された。
また21世紀COEプログラムでは、本学の「バイオナノテクノロジー基盤未来医工学」という研究チームが採択された。5年の研究期間を経て、若手研究者の育成と、部局間の連携強化に成果を上げ、同研究科新設の原動力となった。
同研究科では今後、理工系や医歯薬系の幅広い分野から、医療やバイオ系に興味のある学生を募っていく。同時に専門知識を身につけて巣立っていく卒業生のため、実力を発揮できる就職先の確保をめざす。
医工学という学問分野は、一般にはあまり知られていない。そのため、国内の医工産業の活性化も今後の大きな課題となる。

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