睡眠時の高血圧に注意
本学薬学研究科を含む国際研究グループは就寝中の血圧が高いほど、その後心筋梗塞や脳卒中などの発症確率が高いことを疫学調査によって発見した。調査を行ったのは本学のほか、スウェーデン、中国、デンマーク、ベルギー、ウルグアイの六ヶ国の調査機関の共同グループ。
世界で7458人の血圧を24時間測定し、その後の脳心血管疾患の発症率を約10年間追跡調査した。国内では岩手県花巻市大迫町の40歳以上の住人約1500人に対して行った。このような調査が行われたのは日本初である。
降圧薬を飲んでいた1637人は日中の血圧に関わらず、就寝時の血圧が高いほど脳心血管疾患の発症率が上昇した。就寝中の最高血圧が90の場合は約15%、120では約20%、130では約25%が発症した。
薬を服用していなかった5821人は日中、就寝中ともに血圧が高いほど発症率が高かった。
病院より家庭で測定される血圧のほうが低く、就寝中の血圧はさらに低い。大迫町は健康意識の向上のため、家庭での血圧に測定調査に協力した。また、本学は追跡調査を継続し、生活習慣の指導を細かく行うなど、地域住人との信頼関係を作り上げている。
