特集 井上プランに見る東北大の今 第二回
井上プランとは
本学が「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指す上での重点課題を井上総長がまとめたもの。教育・研究・社会貢献・キャンパス環境・組織運営の5つのテーマで構成されている。今回は研究についてとりあげる。
本学の理念は「研究第一主義」である。ここでは、その理念にふさわしい大学となるために、また世界トップレベルの研究成果を創出するために何をすべきかが記述されている。このテーマでは研究基盤の強化、新機軸研究へのチャレンジ、国際研究拠点としての研究の連携の三章に分かれており、以下に井上プランにおける指針の一部とその現状を記す。
◆戦略的研究の推進
戦略的研究は世界の研究をリードしていくために必要不可欠である。
今年度の論文引用ランキング(トムソンサイエンティフィック)が今年4月、発表された。これは1996年―2006年の11年間の論文の被引用数をもとに、世界のトップ1%にランクされる研究者と研究機関を対象に作成されたもの。
本学は材料科学の3位(昨年2位)、化学21位(前年22位)、工学41位(前年38位)、物理学9位(前年13位)を筆頭にランクインしており、全体では70位に位置している(前年72位)。井上プランでは本学が10年後に総合評価で世界30位以内となることが目標となっており、実現のために上位分野のさらなる躍進、下位、ランク外の分野の引き上げを目指す。
2002年から始まった21世紀COEプログラムが今年度より徐々に期限切れとなる。21世紀COEプログラムとは採択された大学等が5年計画で研究を進め、そのために国の予算を一件当たり一年間で千万から5億円ほど配分するというもの。その後継となるグローバルCOEが今年度より始まる。本学は今年度5件が採択されており、今後採択数の拡大を目指す。
◆新たな学術分野創成
4月1日に国際高等融合領域研究所が新設された。これは去年設立された国際高等研究機構の組織の一つであり、主にこの機構の別組織である国際高等研究教育院で所定の課程を修めた学生がポスドクとして本学に雇用される。生命科学や情報工学、社会科学など5つの研究領域から構成され、学問の枠を超え、専門性の高い学問分野を融合させた研究を行う。
(ここにTUBEROの説明などを入れる予定)
◆世界トップレベルの共同研究の推進
本学は現在25カ国の約120の機関と学術交流協定を締結しており、学部間学術交流協定となると××学部に及ぶ。また10月22日(事実確認中)には本学経済学がタイの泰日工業大(TNI)と学術交流協定を結ぶなど、研究の国際連携の場を広げている。
また、8月3日には本学とJAXA(JAXAの日本名調査中)が研究開発や教育・人材育成等の幅広い分野での連結を目指して協力協定を結んだ。大学としてJAXAと全学的な協定を結ぶのは本学が初めてである。
このような国際水準の大学や機関との協定を土台とし、世界トップレベルの研究を推進する。
重点課題と問題点
◆21世紀COEプログラム事後評価発表
文科省は11月28日、2003年に採択された21世紀COEプログラムについて事後評価を行い、評価を十分達成、概ね達成、ある程度達成、達成できずの4種に区分した(下表)。それによると、十分達成の評価を得たプログラムは東京大4件、京都大5件、大阪大4件、名古屋大2件、北海道大2件なのに対し、東北大は1件しか獲得できていない。
グローバルCOEプログラムは今年度本学は5件採択されているが、こちらで十分な評価を獲得しないと、他大学に遅れをとってしまう可能性がある。
◆外国人研究員・教員の登用
井上プランは「本学において国際的研究を推進していくためには、全学的に、世界第一線の若手研究者が集い研究を行うことが重要」とうたい、そのために外国人研究員・教員を積極的に登用するとある。これは重要だが、外国人研究者を日本の大学である東北大学に呼び込むことは簡単なことではないと思われる。そのために外国人研究員・教員の受入環境を整備すると記述されているが、対策は十分なのか疑問が残る。
◆21世紀COEプログラム事後評価発表
文科省は11月28日、2003年に採択された21世紀COEプログラムについて事後評価を行い、評価を十分達成、概ね達成、ある程度達成、達成できずの4種に区分した(下表)。それによると、十分達成の評価を得たプログラムは東京大4件、京都大5件、大阪大4件、名古屋大2件、北海道大2件なのに対し、東北大は1件しか獲得できていない。
グローバルCOEプログラムは今年度本学は5件採択されているが、こちらで十分な評価を獲得しないと、他大学に遅れをとってしまう可能性がある。
◆外国人研究員・教員の登用
井上プランは「本学において国際的研究を推進していくためには、全学的に、世界第一線の若手研究者が集い研究を行うことが重要」とうたい、そのために外国人研究員・教員を積極的に登用するとある。これは重要だが、外国人研究者を日本の大学である東北大学に呼び込むことは簡単なことではないと思われる。そのために外国人研究員・教員の受入環境を整備すると記述されているが、対策は十分なのか疑問が残る。
