東北大学新聞:

60ギガヘルツ帯試験用実験局 電通研が免許取得

東北総合通信局は、昨年11月21日、本学が申請していた60ギガヘルツ帯の電波を利用する実験局に対して免許を付与した。この帯域での電波伝搬試験用実験局の免許が大学に与えられるのは、全国でも初めて。

実験局は、本学電気通信研究所の坪内和夫教授率いる「21世紀情報通信研究開発センター」が、次世代無線通信技術の研究開発に活用する。すでに60ギガヘルツ帯の電波の伝わり方や室内での反射の仕方について解析がなされている。また、このセンターは「次世代モバイルインターネット端末の開発」を課題にプロジェクト体制を設けており、すでに10ミリ角の超小型無線端末の開発に成功している。60ギガヘルツ帯の電波は直進性が非常に強く、建物の影や車の中に回りこめないこと、水分子に吸収されやすいことなどから、あまり研究が進んでこなかった。しかし大容量伝送が可能であるため、距離が近い領域での無線通信(無線PAN)としての実用化が期待されている。無線PANが実用化されれば、ハイビジョン映像を圧縮せずに伝送できるため、圧縮・展開にかかる時間のせいで生じていた映像の遅延や劣化を防ぐことができるという。
坪内教授はこのプログラムの成果が認められ、昨年6月、第5回産学官連携功労者表彰において文部科学大臣賞を受賞している。

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