仮想研究所を設置 東大・名古屋大・千葉大と連携
本学大学院理学研究科大気海洋変動観測研究センターは、東大・名古屋大・千葉大の附属研究センターと共同で、温暖化研究を行う「バーチャルラボラトリー(仮想研究所)」を設立した。気候・環境といった研究分野で大学の附属センターが連携するのは全国初となる。昨年度から、この4センターは文部科学省の特別教育研究経費計画として、地球温暖化や気候変動に関する研究を本格的に進めている。
バーチャルラボラトリーとは、建物や人員など研究所としての実態は持たないが、各々の研究成果を利用したり、研究員を相互に行き来させたりできる枠組みをさす。今回の連携で、4センターはそれぞれの得意分野を持ち寄って今後の研究に生かしたり、4大学間で学生を行き来させたりすることが可能となった。
地球温暖化は人間活動そのものが原因となっている点で、最も深刻な環境問題だ。その対策を講ずるうえで必要になってくるのが、将来地球の気候がどう変化するかをシミュレーションする気候モデルである。しかし地球の気候変動を予測するのに充分な知識がないため、莫大な費用をかけて気候モデルを作ってもその正しさを証明することができない。それどころか、気候モデルによって結果に差が出てしまう。この現状を踏まえ、4センターはバーチャルラボラトリーを拠点に、地球の気候変動を予測するより正確な基礎プロセスの確立を目指していく。
