東北大学新聞:

学友会演劇部公演行われる

4月25、26、27、29日の4日間、学友会演劇部の新入生歓迎公演「手塚治虫の生涯」が片平キャンパス第6ホールにて行われた。会場には連日多くの観客が詰め掛け、最終日には会場は満席となるほどの盛況ぶりをみせた。


作品の舞台はサイファーと呼ばれる新型ウィルスが蔓延し荒廃した日本。6本指と不思議な力を持つ、異常なまでに親切な主人公手塚治虫(作家・手塚治虫とは一切関係はない)が、さまざまな人との出会い、出来事を通して、何を感じ、どのように生きたのかが描かれる。彼の「まあ、いいじゃないですか」という決まり文句に翻弄される人々の生涯も重ね合わせながら、彼の生涯を回顧録という形で追った作品だ。
作中では、頭の弱い美少年や自殺未遂を重ねる老女、怪しい旅の一座など、一癖も二癖もある人物たちが登場する。これらの人物の造詣が役者の演技と合わさって、物語をより味わい深いものにしていた。
ストーリーは全体として笑いの要素が強く、会場には笑い声が絶えなかった。一方で、沈黙の中役者の声だけが響くようなシリアスな場面もあった。
役者達は舞台を所狭しと駆け回り、白熱した演技で観客を物語の世界に引き込んだ。役者が観客に手伝いを求めたり、バナナをあげたりするようなサービス演出もあって会場は盛り上がった。
公演終了後、舞台上に揃った役者らが全員で挨拶をすると、会場からは惜しみない拍手が送られ、盛況のうちに幕を閉じた。

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