東北大学新聞:

フィリピンに感染症研究拠点

本学大学院医学系研究科は今年度、フィリピンに感染症に関する研究拠点を設置すると発表した。

今回の拠点設置は文部科学省が平成17年度より行っている「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」の一環となる。これは国外に研究拠点を設置し感染症研究を行うことで、感染症に関する知見の集積、人材の育成を図るもので、今年度より本学医学系研究科も拠点を設置することが決まった。
近年問題になっている感染症は大きく区分すると、マラリア・結核といった昔より問題となっていて近年再燃するようになったもの(再興感染症)と、SARSや鳥インフルエンザといった近年出現したもの(新興感染症)の2つに分けることができる。特にSARS・鳥インフルエンザは東・東南アジアが中心となって蔓延したこともあり、日本としても感染症を待ち受けるだけでなく蔓延防止に積極的に活動する必要があった。そこで文科省は感染症研究拠点プログラムを開始、大学・研究機関を選抜し、今年度本学医学系研究科が新たに拠点として採択された。
今回拠点を設置することが決まったフィリピンでは特に、狂犬病や重症肺炎が広く流行しており、それにより多くの子供が犠牲となっている。現在は医学研究科の研究者数名がフィリピンと日本を往復し、フィリピンの熱帯医学研究所(RITM)のスペースを借りて共同研究を行っている。今後3人程度の研究員を常駐させ、基礎研究だけではなく臨床研究も行うことで感染症予防、治療法の向上を目指す。

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