東北大学新聞:

ウインドノーツ、2年ぶり2度目の優勝

本学鳥人間サークル「ウインドノーツ」が7月27日、琵琶湖東岸で行われた 第32回鳥人間コンテスト人力プロペラ機ディスタンス部門で2年ぶり、2度目の優勝を飾った。記録は36000m。2位の芝浦工業大学(3044m)とは大差をつけ、大会新記録での優勝となった。

鳥人間コンテストは、よみうりテレビ主催の人力飛行機によるコンテスト。滑空気部門、人力プロペラ機タイムトライアル部門、人力プロペラ機ディスタンス部門の3部門に分かれている。
ディスタンス部門では、従来はプラットフォームからの直線距離が記録となっていたのだが、2003年大会で日本大が約34kmの事実上の最高距離を記録。そのため、翌年からは18kmで折り返すことができるというルールが追加された(折り返さず直進することも出来るが、その場合の最高記録は約34km)。ウインドノーツは18kmで折り返し、スタート地点まで帰還した。
ウインドノーツは11年前の大会に初参加し、2年前に28628.43mを飛び悲願の初優勝。昨年も優勝を目指し大会に望んだが、飛行中に翼が破損してしまい、飛行距離は3672.71m、300m差で惜しくも2位に終わった。
ウインドノーツの飛行順番は一番機。この時風はほとんど無風だった。パイロットの西脇がペダルを漕ぎ出し、離陸は無事成功した。途中弱い南東風が吹き始めたため南に進路を変更した。16km付近で風にあおられ、進路が多少ぶれたが無事に18km地点での折り返しに成功した。向きを変えてスタート地点に戻る際中、機体に搭載された2Lのスポーツドリンクがなくなるも、順調に飛行。34km付近から徐々に降下を開始し、36kmのゴール地点を過ぎて、大会側の指示により着水した。


――昨年の敗因は何だったのですか?
機体には翼をつなぎ止めるためのワイヤー(ケブラーロープ)がついており、これは元々摩擦に弱い部分です。昨年は時速4mほどの風が多方向から吹いてくる、非常に悪いコンディションでした。結果的に翼に大きな負担がかかり、ワイヤーが取付部で磨耗により破損してしまったことによって、折れてしまいました。そのため、今年は破損箇所の根本的な構造を変え、危険部位をなくすように心がけました。
――人力飛行機は風の影響を受けやすいと伺ったのですが?
そうですね。やはり人力では出力が弱いため風によって大きな影響を受けます。機体の航行速度は秒速7mなので、秒速2mほどの弱い風が吹くだけで大きくあおられるというのは想像していただけると思います。 風は時々刻々と変化するので、パイロットが風を読み取り、自身の状況を把握し、適切な対応を取る必要があります。
――製作はどのように行ったのですか?
今年は昨年のコンテストが終わってすぐ全体設計を開始、9月中には完了し、10月には製作を始めました。例年は機体が完成するのは6月初旬ですが、これは他のライバルチームと比べても遅いほうです。今年はそれより1ヵ月ほど早い5月初旬の完成を目指し、無事目標を達成しました。そのおかげで例年は2、3回の試験飛行を角田滑空場にて行っているのですが、今年は6回行い、細かい機体調整を行うことができました。
――勝因は何だと思いますか
一番大きなものはやはり個々の部員の優勝に向けた努力です。他には色々あると思いますが、1つにデータ収集があると思います。これまで他校は順番が先のチームの飛行を見て風などの状態を見極めるということが多かったようです。そのため、順番が最初のチームが勝つということはあまりなかった。私達は事前にアメダスデータなどをチェックし、大会当日の風の予測を行っていました。そのおかげで風に対応することができました。

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