第38回サイエンスカフェ
第38回サイエンスカフェが9月26日、せんだいメディアテークで開催された。
サイエンスカフェは地域の住民が気軽に科学にふれあい、興味を持つことを目的として開催されている。今回も高校生からお年寄りの方まで幅広い年代の方が訪れていた。
今回は本学大学院農学研究科の山下まり教授によって「海洋生物毒の謎を探る~フグはなぜ毒を持つのか~」というテーマで講演が行われた。山下教授は天然由来の生理活性物質の研究が専門で、特にヒトに毒作用を持つ海洋生物毒を中心に研究している。
まず初めに簡単な講義があった。講義の内容は、一般の人に馴染みの深いフグの毒の話から始まって、フグ毒(テトロドトキシン)の体内分布、テトロドトキシンの特徴などの説明があった。またテトロドトキシンの生態系における役割や、なぜフグはテトロドトキシンを蓄えることができるのか、なぜ自分の毒で死なないのかなどの疑問に科学的な根拠をふくめた説明があった。また他の海洋生物毒について、貝毒、海藻の毒の話もあった。
その後各テーブルで、貝毒の含有量測定の実験が行われた。各テーブルに与えられた試料に反応する液を加え、酵素を利用し着色をして、濃度がわかっているものと色の濃さを比較して濃度を調べる実験だった。
実験が終わると、テーブル内でのディスカッションがあり、講義の中での疑問点など活発な議論があった。
また、講演全体や一般的な知識からクイズが出された。全部で12題あり、参加者は正解と思うものに手を挙げた。中には難しい問題もあったが、みな楽しそうにクイズに参加していた。
最後に、山下教授に直接質問する時間がとられた。「貝毒を量る方法は他の毒の測定にも利用できるのか」などさまざまな質問があり、山下教授は1つ1つの質問に対し丁寧に答えていた。
