特集 突撃!隣の研究室
毎回1つの研究室を訪ね、研究内容などを紹介する「突撃ッ! 隣の研究室」。第5回は教育学部臨床心理学の若島研究室にお邪魔した。
今回取材を行った若島孔文准教授は立正大学から今年4月に本学に赴任してきたばかりで、そのため研究室もまだできたばかりである。
臨床心理学とは精神疾患や心理的問題の治療・解決あるいは人々の精神的健康の増進に貢献することを目指す心理学の一分野である。この分野を専攻する学生は学校カウンセラーになることが多い。
その中で若島准教授は集団や組織及び、動物が関わってくる場合の家族間のコミュニケーションについて研究を続けている。准教授の話によれば、集団と個人では1つの事柄に対しての感じ方は違ってくる。個人に対してカウンセリングを行うとき、その個人を満足させることは簡単だが、それが同時に集団の満足度を上げることになるとは限らないという。集団としては家族も考えられ、ペットを飼っている家庭もある。その中でペットが親子や夫婦のコミュニケーションの媒介になることもある。その実例として、子どもが独立したことで夫婦の会話が減り、関係が悪くなった。そこでもともと犬好きの夫婦に犬を飼ってもらうと共通の会話が増え、一緒にウオーキングを開始し、関係がより良好になった。准教授はこういった動物を含めた家族間のやりとりを見てカウンセリングや研究を行っている。
研究室のメンバーは准教授1名、院生1名、研究生3名、学部生4名の小さな研究室ではあるが、研究室内は体育会系の人が多く活気にあふれている。研究第一主義で、学生は介護ストレスのリスク要因と家族構造に関する研究、情報の格差がコミュニケーションに及ぼす影響に関する研究、家族構造と社会的勢力に関する研究、自己の物語論的研究などをしている。
最後に若島准教授は研究室について「先任の大学の研究室はストレスが三度の飯より好きという人が行くゼミとして知られていた。上級生は下級生に対して面倒見が良いというのが特徴だった。そして今、本学でも面倒見の良い上級生が育ちはじめている。後2年もすれば、研究指導体制は万全になるだろう。研究室では勝負偏重主義を貫いており、学生達は何事にも勝負していく心構えで研究に取り組んでいる」と語った。
