東北大学新聞:

第41回サイエンスカフェ「うまくやってる?人とまちと科学技術と」

第41回サイエンスカフェが12月5日、仙台メディアテークで開催された。テーマは「うまくやってる?人とまちと科学技術と」である。

今回のサイエンスカフェはスペシャル版としてJST―RISTX(科学技術振興機構社会技術研究開発センター)との共同で開催され、本学大学院工学研究科の五十嵐太郎准教授とJST―RISTX研究開発プログラム研究代表者で大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授でもある平川秀幸氏が講演を行った。
五十嵐准教授は、都市設計や建築において公共スペースのあり方についての考えや、セキュリティーのための防犯カメラやグーグル・ストリートビューによってのプライバシー、監視社会になりつつある現代の問題などについての講演だった。
平川氏のテーマは「サイエンスショップのある社会」。サイエンスショップというものは、市民が科学技術を含めた様々な問題について研究者に相談できる仕組みである。サイエンスショップの目的は、大学の知識を市民に還元すること、社会のニーズに応じた研究ができる学生を育成することなどである。講演はサイエンスショップの特徴や必要性、それに平川氏が大阪大学で2007年4月から行っているサイエンスショップの具体的な活動内容の紹介であった。
その後各テーブルに別れて講演についてのデスカッションがあり、各テーブルのファシリテーターがその中で出た意見をまとめ、それに答える形で五十嵐准教授と平川氏が答えた。
会場から出た質問の中に「科学技術のマイナス面は、科学技術の発展に歯止めをかけるのか」というものがあった。それに対し平川氏は「(マイナス面を)取り除くことは不可能。不完全な状態で世の中に出てきて、淘汰されたり消滅したりして、それでも科学は進歩していくだろう」と話した。

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