東北大学新聞:

特集 突撃ッ!となりの研究室

毎回1つの研究室を訪ね、その素顔を明らかにする「突撃ッ!!となりの研究室」。6回目となる今回は、医学系研究科医科学専攻の救急医学分野を訪問した。

この研究室は3年前に誕生した、医学部の中では新しい研究室。篠澤洋太郎教授以下、3人の教員が所属し、病院の職員を含めて19人で構成されている。
篠澤教授は、主に侵襲学と呼ばれる分野の研究を行っている。医療における侵襲とは手術や医療処置のように生体に影響をあたえること全体を指し、侵襲学は侵襲に対しての生体反応を研究する学問である。具体的には手術の跡をできるだけ残さずにすることで、患者のストレスにならないようにする。
また、研究室の構成員の研究分野は個人の関心によって多岐に亘っており、栄養学・熱傷(やけど)の整容的治癒・心肺機能停止後の脳蘇生などの研究も行われている。
この研究室は、医学部の他の分野と同様に研究も行っているが、それと平行して東北大学病院高度救命救急センターにおいての臨床も行っている。高度救命救急センターは2006年10月に東北大学病院東病棟1階フロアに開設された新しいところであり、篠澤教授が部長も務めている。東北大学病院の高い専門性を救急医療に生かし、急な傷病や重症患者の救命救急処置、集中治療を担当している。
さらに宮城県と連携して、理想的な救急医療体制の構築も目指している。また、ヘリコプターでの搬送などによる新しい医療体制の研究もある。
篠澤教授は「研究と臨床を同時並行してやることは確かに大変で、自分のやりたい研究が進まなかったりすることもあるが、まずは少しでも多くの患者を治すことに重点を置いている」と語った。

Copyright (C) 東北大学新聞