本学出身ミュージシャン平岡氏インタビュー
皆さんは、本学の学生がCDデビューしたことをご存じだろうか?今回本紙では、デビューされた平岡幸也さんにインタビューを行った。
これからの大学生活やひいては進路等々について参考にしてもらいたい。
――音楽活動を目指されたきっかけは何ですか?
高校の頃も趣味程度にギターとかを弾いていたのですが、大学に入っても息抜き程度にバンドとかやってみたいなと。そこでなぜか歌を歌いたいと思うようになって。そこで純粋に歌が上手くなりたいという思いから街中のボーカルスクールに通うようになりました。そこでやっぱり歌を歌うのが楽しくなったんですね。その中で、スクールの先生に勧められてオーディションも受けてみることになりました。でもすぐ落ちちゃったんですよね。後々審査をしていた先生から、自分の歌い方は悪く言えばモノマネ、他の人にできないような「アーティスト平岡幸也」というものがないと言われて。その言葉に衝撃を受けて、「自分って何だろう?」と考えるようになったのが本気で音楽活動を目指したきっかけですね。それから学内でなく外でもバンドを組み、オリジナルの曲を作るようになりました。
――音楽活動を本気で目指されたのは東北大学に入ってからなんですね?
そうですね。音楽活動については東北大に来てから考え始めました。
――では東北大学を目指されたきっかけは何ですか?
僕は5年制の熊本電波高専というところにいたのですが、就職ではなく大学に行きたいなぁとは思っていました。地元の熊本大学なども考えたのですが、僕の年から東北大学の理学部が編入学を受け入れるようになって。東北大という名前に憧れたのと、数学が好きだったので、思い切って理学部数学科の試験を受けてみました。そうしたら無事受かって。どうせ大学を行くには一人暮らしはしなきゃいけないですし、仙台という町にも住みやすいという印象があったので、熊本大と広島大も実は受かっていたのですが、東北大学に行くことを決めました。そのとき頭の中は音楽の道とかかけらもなくて、もう数学一筋でしたね。
――実際、東北大に入られて音楽活動と学業の両立は大変だったのではないですか?
それはもう大変でした。レコーディングや打ち合わせが試験と重なってしまい、先生に頼み込んで追試をしていただいたり。でもやっぱり東北大はいい先生がいっぱいいると思います。数学科で問題児扱いされていたともいえる自分をずいぶん気にかけて下さいましたね。事務の方にも最後までご迷惑おかけしました。その他、大学に入って初めのころはサークルの先輩方から授業のこととかをいろいろ教えてもらって、何とかして単位をとっていましたね。
――在学中は、完全に心は音楽のほうへ向かってしまわれていたんですね?
そうですね。正直、1度大学を辞めようかと思ったこともありました。全然学校に来なかった時期とかもありました。当時、変な考えかもしれませんが、1度何もかも捨てないと、何かをなすことはできないみたいな思いもあって。でも違うんですよね。今、目の前にある現実はすべて受け入れた上で、ちゃんとやれる人が、本当に何かをできる人なんだと途中で気がついて。自分の今おかれた環境を受け入れて、少しずつでも音楽も学業も進めていこうと思いました。そういう経験はきっといつか自分の力になってくれるに違いない思って耐え抜きましたね。
――この東北大学という場所で学ばれたことは何でしょう?
高専にいたころは、がちがちではないですが、レポートとかでいつも忙しくて。それが大学に入って、自分で選んで、自分で決める、自分の時間というものがすごく増えました。誰からも何をしろとかは言われない。そういうのが魅力でした。そういう環境の中で自分で考える力というものが身に付いたと思いますね。
――在学中の学生に対してぜひメッセージをお願いします。
高校の頃はみなさん受験勉強で大変だったかと思いますが、大学では羽を伸ばせるし、何をしてもいいと思います。それで今、夢を持っている人も多いと思いますが、その夢は大切にしてほしいですね。そしてその中で大学のこの時期じゃないとできないことってあると思います。「今、俺何やってんだろう」とか思うことも、決して無駄ではない。後々やっててよかったなと思う日が来ると思います。今の1分1秒をかみしめて過ごしてほしいなぁと思います。
――ありがとうございました。
