東北大学新聞:

サイエンスカフェ「ネイチャー・テクノロジー」

第45回サイエンスカフェが3月24日、大崎市と大崎市教育委員会の後援によりリオーネ古川で開かれた。

2009年後期は宮城県内の各都市で開かれており、今回は石巻市、白石市に続き3回目。
今回は「自然のすごさを賢く活かす!ネイチャー・テクノロジー」をテーマに本学大学院環境科学研究科の石田秀輝教授が講演を行った。講演は地球環境問題とは何か、また解決するためには何をしなければならないのか、という問題提起から始まり、それに対するテクノロジーを通しての接し方を中心に語られた。
これから循環型社会へとシフトしていく中で、完璧な循環をもつ自然を手本にして学ぼうとすることがネイチャーテクノロジーである。講義の中では、アワビはナノスケールの無機層・有機層の積層構造を常温常圧で作り出し、それは金槌で叩いても割れない高弾性高剛性のセラミックスとなっていることなどが紹介された。この機構が解明されればセラミックスとプラスチックの性能を併せ持つ新材料の開発が可能となる。
また、ヤモリの足先は非常に細い毛が足1本につき100万本あり、さらに各々が枝別れしており、へら状の構造の突起が数百個ついている。そして、この突起の分子間力によって天井でも走ることができる。これは接着剤を使わない、環境循環を誘導する新しい脱接着のシステムの開発につながる。
講義が終わると各テーブル内で難しかったところ、もっと聞きたいところなどを各テーブルのファシリテーターを交えディスカッションがあった。
その後、石田教授に質問をする時間が設けられた。(環境問題は)政治による解決が不可欠ではないのか、生活者として今の自分には何ができるのか、循環型社会とはなにか、などの質問があり、石田教授は「(循環型社会とは)1回インプットするとそれから何かを造る、使う、戻すをくり返して、これを可能な限り少なくすることが大切である」と答えた。

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