学部生が模擬授業
3月3日、富沢中学校1年生の総合的な学習の時間で本学の学生が模擬授業を行った。
授業を行ったのは本学教育学部教育科学学科2年の平山瑞希さんと張爽さん(当時、1年)。
平山さんは1年9組を担当し、カレーパンの誕生について自作の紙芝居で紹介した。授業では中学生に「困難にぶつかってもあきらめない気持ちの大切さ」について強く訴えかけた。
一方、中国人留学生の張さんは1年8組の生徒に、自らの留学生としての経験を上手く活かし、「中国の文化」をテーマにした授業を行った。「日本の中学生に中国を身近に感じてもらって、中国と日本の文化交流を促進していきたい」というのがテーマ設定の理由だ。張さんは日本の学校の様子が分からないため、事前に富沢中学校に授業見学に訪れるなど積極的に活動に取り組んだ。
授業では導入として「日本のアニメ」を扱い、実際に生徒たちに中国語表記されたアニメのタイトルから、元のアニメを推察させた。続いて、自らの留学体験などから両国の世界観や文化の違いを説明し、漢字当てクイズでは中国の民芸品を景品にして、生徒たちの興味を引くなどの工夫もあった。実際に出題された問題は「湯(スープ)」「娘(おかあさん)」「新聞(ニュース)」など。
最後に、張さんは中国人特有のジェスチャーについて生徒たちに教えた。これは中国で日常的に使用される数字の数え方を生徒たちに見せ、実際に生徒たちにも真似てもらうという方法をとった。単に座学するのではなく、体を動かし、体で憶える、という要素を学習に取り入れるように意識した。実際に講義した張さんは「時間配分が難しかった」と語る。
これらの模擬授業は本学1セメスターに開講される「授業をつくろう」という基礎ゼミ(教育学部教育学研究科小泉祥一教授指導)の延長である。この講義は1セメスター終了後も、有志たちによって2セメスター期に自主ゼミとしての活動が継続される。ゼミでは2、3人のグループで授業プランを作ることを主要な活動としており、最終的にその代表者が模擬授業を行っている。今回の模擬授業はこのゼミの最終到達目標であった。
自主ゼミは2セメスターで終了するが、本紙の取材に対してゼミ参加者の張さんは「今後は先輩として、ゼミ受講者を支援していきたいです」と語ってくれた。
