東北大学新聞:

本学歯学研究科研究不正疑惑

4月21日に片平キャンパス・多元物質研究棟で「歯学研究科における研究不正疑惑に関する調査結果」についての記者会見が行われた。

本件は平成20年7月1日付で日本細菌学会から本学の井上明久総長宛てに、本学大学院歯学研究科教員3名(高田晴比古教授、菅原俊二教授、上原亜希子助教)にかかわる研究不正行為の告発状が提出されたことに起因する。告発状によれば本学の教授3名は提出した複数の論文の中で1つの実験データ・画像を使いまわしていたという疑惑がかけられていた。
この告発状を受けて本学は学内に「歯学研究科における研究不正疑惑に関する全学調査委員会(以下、調査委員会)」を設置し調査にあたってきた。調査委員会は被告発者および関係者への面接や第三者に画像データの類似性の解析を依頼し、調査を行った。そして最終的に日本細菌学会から告発があった16編の論文のうち口腔粘膜の免疫などに関する11論文20項目において不正行為があったと認定した。被告発者の研究不正への関与は、すべての論文の執筆者である上原亜希子助教をこの研究不正に中心的に関与したと判断し、高田教授、菅原教授を上原助教への指導が不十分だったとした。3名の処分は今後決定するという。
この調査結果を受けて、本学は再発防止策として研究不正に対する防止意識を喚起する文章を再度、本学構成員(ドクターコースの学生も含まれる)に配布してその内容を確認したことを明示する「確認書」の提出を求めることなどを決定した。
尚、調査委員会の調査報告を受けて上原助教は不正はやっていないと弁明、論文撤回の意志もないという。

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