三菱マテリアルが寄附講座を開講
三菱マテリアル株式会社(以下三菱マテリアル)が本学工学研究科土木工学専攻に「環境機能利用工学寄附講座」を開講した。
バイオテクノロジーを利用した低コスト・低エネルギー社会の実現を目的としている。設置期間は今年4月から平成24年3月までの3年間。前三菱マテリアル環境技術研究所長の相川良雄氏など5名の教員が担当する。寄附総額は9千万円。三菱マテリアルが大学に対して寄附講座を開講するのは本学が初となる。
本講座は三菱マテリアルと本学が3年前から進めてきた共同研究を継承・拡大したもの。具体的には、植物及びその生態系である湿地の利用により、鉱山廃水を処理する方法について研究がなされてきた。また、三菱マテリアル・環境技術研究所(栗原市)においてはファイトレメディエーション(植物の性質を利用した環境浄化技術)による土壌浄化圃場試験も行われてきた。従来の物理化学的な手法に比べ、低コストで効果が期待できると注目されている。講座開設後も、これらの研究について相川教授や西村修教授、中野准教授(土木工学専攻)らが取り組んでいく。
その一つとしてヨシの生態系を用いた排水浄化試験の効果実証を本学附属複合生態フィールド教育研究センター敷地内で進める予定。生物・生態系の適応力を活用し、環境に対して負荷の小さい排水処理技術の開発を目指す。
また、グローバルCOEに採択された「環境激変への生態系適応に向けた教育研究」(リーダー・中静透教授)との連携も視野に入れている。
研究室は講座担当教員やポストドクターなど8名で構成。当面、フィールドワークや集中講義などで人材育成を行っていく。また、6月5日には青葉記念館(青葉山キャンパス)で「環境研究のめざすもの」と題したキックオフシンポジウムが行われる。
