東北大学新聞:

第47回サイエンスカフェ「旧石器時代へタイムスリップ」

第47回サイエンスカフェが5月22日、せんだいメディアテークで開かれた。

今回は「旧石器時代へタイムスリップ!~石器から分かるヒトの生活~」をテーマに本学大学院文学研究科の阿子島香教授が講演を行なった。講演は本学における今まで歩んできた考古学の歴史を紹介し、その上で自らが研究を推し進める「石器」を通して垣間見ることのできる当時のヒトの生活について言及した。
ヒトの生活を解明する上で、石器は欠かすことのできないものである。それ自体の情報はもちろん、出土した位置も大変重要である。例えば、焚き火跡が発見され、その周囲に石器や剥片が出土することがある。それら石器や剥片は、焚き火跡の周囲全体に散在しているのではなくて、一か所に偏って出土する。これは石器を作った位置を知るだけでなく、焚き火をした時の風向きも推測できるのだ。
また他にも皮をなめしたり、植物を切ったりする際に石器を使用すると、その刃部に微小ながら痕が残る。これを「使用痕」と言い、それぞれ石器を使った対象や使い方によって痕跡が異なる。それを研究することで実際に石器が何に対してどのように使われていたかが解釈できるようになる。
講義が終わると、テーブルごとに講演を聴いて難しかったこと、印象に残ったこと、疑問に残ったことなどについてファシリテータを交えてのディスカッションがあり、参加者たちは熱心に議論を繰り広げていた。
その後、各テーブルから出た質問に対し阿子島教授が解答する時間が設けられた。

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