東北大学新聞:

ボルボックスがダンス

本学大学院工学研究科バイオロボティックス専攻の石川拓司准教授は、ケンブリッジ大学の研究グループと共同で、水中に棲む微生物のボルボックスがダンスをすることを発見。

流体力学を用いて、ボルボックスが自身の繊毛運動によってこのダンスを行っていることを数学的に証明した。
石川准教授は工学研究科に所属しているが、生物や物理と関連した分野を研究している。石川准教授は微生物の泳ぎ方に興味を持っており、数年前からケンブリッジ大学のグループと、ボルボックスのダンスについての共同研究を進めていた。
確認されているダンスは2種類あり、それぞれワルツとメヌエットと名づけられている。今回数学的に解析されたダンスはワルツと呼ばれるものだ。ボルボックスの繊毛が波を作り、ボルボックス同士が互いに引き合う作用を引き起こしている。これは、ボルボックスが広い海で互いに出会う確率を上げ、繁殖しやすくするのに役立っているのではないか、と考えられている。
体内の大腸菌や、藻類やバクテリアを通した漁業への影響など、微生物の研究が進めば、将来的に多くの応用が考えられる。そのために、基礎となるのは微生物を解析する数学モデルである、と石川准教授は語る。石川准教授はゾウリムシや大腸菌にも興味をもっており、研究対象にして運動を記述する数式の確立を目指したいとしている。

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