東北大学新聞:

新型インフルエンザ講演会

5月18日に星稜キャンパス臨床講義棟で「東北大学新型インフルエンザ星稜地区FD(ファカルティ・ディベロップメント)」が行われた。

このイベントで最近メディア等でも活躍している押谷仁教授(医学系研究科微生物分野)が新型インフルエンザの特徴などについて講演した。
教授はまず、日本でのパンデミック(感染爆発)は確実に起こる、と断言。そして日本ではそういった危機感が正しく伝わっていないと警鐘をならした。
押谷教授によると今回の新型インフルエンザは亜型が従来のものと一緒であったため、各国の対応が遅れてパンデミックを引き起こしてしまったという。しかし亜型が同一でも抗体がない人が多いため注意が必要である。
また、季節性インフルエンザと比較しての今回の新型インフルエンザは、感染性は高いが、病原性は低い。しかし患者の一部は重症化しているので、弱毒性だからといって安心できるものではない。重症化する患者は0~5歳までの幼児か20代~50代の大人であり、高齢者が重症化しない傾向にあるが、理由ははっきりとわかっていないとのこと。感染予防法は季節性インフルエンザと同様だが、医療関係者はより注意が必要である。
今後の感染予想については日本を含め、パンデミックが起こる可能性は十分ある。しかしこれから冬に入る南半球のほうがより大きなパンデミックが起こる危険性が高い。最後に押谷教授は今後の新型インフルエンザ対策の早急の課題としては重症化する兆候を見つけなければならないと語った。
尚、本学の新型インフルエンザへの対応は海外や大阪など、感染が広がっている地域に行った者には専用のシートに体温などを記入し体調を自己管理してもらうことになっている。ただし、自宅待機などの措置は取る必要はない(詳しくは本学ホームページを参照)。また、自分が感染した恐れがある場合は病院へは行かず、保健所へ行くように、としている。

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