「地域薬局学寄附講座」を設置
本学薬学研究科は「ひかり薬局」等を展開する株式会社オオノ(以下オオノ)の寄附により「地域薬局学寄附講座」を開設した。
寄附総額は7千3百万円で、設置期間は平成21年4月から平成26年3月までの5年間。薬剤師による服薬指導や在宅医療の貢献度を高め、地域医療に寄与することを目的としている。
平成19年4月に施行された改正医療法により、薬局は「医療提供施設」という位置付けがなされた。地域医療へのさらなる貢献が期待される中、調剤薬局やドラッグストアは独自の取り組みを行っている。本学はこうした取り組みを学術的な側面から支援するため、今回の寄附講座開設に至った。
研究課題としては東北地方における薬歴管理や服薬指導のための知識・技術の体系化が挙げられる。これまで薬局の自己努力に任されていた薬歴管理について新たに基準を設けることで、服薬指導などをスムーズに行うことが狙い。
薬歴管理の手段として数年前に「お薬手帳」が各調剤薬局で導入されたが、その普及は不十分とされている。「お薬手帳」は複数の薬を服用する際の注意喚起に役立つなど、有用性は高いと考えられる。今回の取り組みでは、この「お薬手帳」の充実が図られる。実際に在宅医療を行う薬剤師から、インターネットを通じて現場の情報を提供してもらう。服薬者の様々な生活環境を分析することで、医薬品の「飲み忘れ」防止についても研究を実施。「飲み忘れ」防止プログラムの作成により、東北地方特有の問題点が明らかになると期待される。
研究以外では、東北地方の薬剤師を対象にした講習会を定期的に開催することで、質の高い薬剤師の育成を推進。地域医療の問題提起なども行っていく。
