東北大学新聞:

メイド喫茶に行ってみた

東北大学に入学して2カ月。一人暮らしのせいで荒んでしまった心を癒す術を僕は本気で考え始めた。

その時真っ先に頭に浮かんできたのは
「お帰りなさいませご主人様!」
の声だった。
そうか、僕に足りないのはこれだったんだ。
僕は本能に身を任せ、藤林涼Tシャツを装備し、他の「変態」や、「風子参上!」と書かれたTシャツ、「団長」の腕章などを身に付けた報道部員数人と共に駅前のメイド喫茶へと癒しを求めるべく旅立った。
クリスロード沿いにあるごく平凡なビルの地下一階に位置するメイド喫茶、それが「fairy tale」である。
その小綺麗な洋風のドアを開いたその刹那
「お帰りなさいませご主人様!」
何かによって僕の心は激しく揺さぶられた
そうだ、僕はこれを待っていたのだ。入学してからの2カ月間で溜まりに溜まった疲れが一気にとれた気がした。メイドさん、おそるべし。
もちろん、メイドさんを見て目の保養にするためだけの為に来たのではない。メイド「喫茶」であるのだから、軽食や紅茶を頼むのが筋というものだ。そこで僕達は思い思いに注文をすることにした。
僕はオムライスと紅茶(アールグレイ)を頼んだ。オムライスにはメイドさんがケチャップでお客さんの好きな絵を描いてくれるという嬉しい特典付きだ。そこで僕はメイドさんに「ゼロの使い魔のルイズを描いてくれますか?」と頼んでみた。が、メイドさんには「ちょっと描きにくいです・・・」と断られてしまった。無理な事を押しつけてしまったと反省しつつも、少し残念な気持ちになった。紅茶の方は絶品だった。今まで飲んだ紅茶の中で一番美味しかったのではなかろうか?メイドさんが注いでくれたからかもしれないが、後に引く濃厚なベルガモットの香りも負けず劣らず素晴らしいと感じた。
報道部員A塚が頼んだラピュタパンは「天空の城ラピュタ」でパズーのカバンにナイフやランプを一緒に入っていた、目玉焼きとハムが乗った食パンを再現したものである。Aは、「これで僕も父さんがくれた熱い思いや母さんがくれたあの眼差しを取り戻し、ダメ人間を脱却できる」と語っていた。
また、報道部員K口はメイドさんにTシャツに描かれている伊吹風子をケチャップで描いてもらったオムライスを美味しそうに頬張っていた。他の部員も、皆幸せそうな顔をしていた。
時間は瞬く間に過ぎていった。帰りにメイドさん達の「いってらっしゃいませご主人様♪」の声がとても名残惜しく心に響いた。
今回のメイド喫茶体験を通して、いかに自分が癒しを求めていたかが分かった。記事を読んでいる皆も、きっと心のどこかで癒しを求めているに違いない。そんな時は、メイド喫茶に足を運んでみたらいかがだろうか。可愛いメイド服に身を包んだ女の子が優しく出迎えてくれるだろう。

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