東北大学新聞:

376号一言居士

376号の一言居士。

1789年7月14日バスティーユ襲撃を契機にフランス革命が勃発した。生活の困窮により、ついに民衆の蜂起がおこったのだ。その後革命は広がりを見せ、またヴァレンヌ事件で逃亡を企てた国王ルイ16世は国民の信頼を完全に失い、2万の群衆が猛り狂うなかで処刑された。一人ではほとんど力をもたない民衆が団結し、王権を打倒したのだ。その力に感動を覚えないわけではないが、むしろ私は集団になったとたん強気になった民衆に不気味さを感じざるを得ない。
そしてそれは今の若者にもみられる傾向であるとおもわれる。皆集団をつくりたがり、一人でいる人間には白い目をむける。友達がいないということは今では、致命的なマイナスファクターとしてうけとられる。しかし本当にそうなのだろうか、いやそんなはずはない。一人でいる中で、その中でしか得られないものが必ずある。だからこそ、この今の状況には異議を唱えたい。
「私は、私が告発された全ての罪について、無実のまま死ぬのだ。私は私を死刑に追いやった者たちを許す。そして私の血がフランスに流されることのないよう、神に祈る。」これは処刑寸前にルイ16世が群衆に向かって最後に叫んだ言葉である。とても2万の「敵」の前で言ったとはおもえない堂々とした言葉である。私たちも、たとえマイノリティーであったとしてもこれくらい堂々としたいものだ。

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