総長論文問題 横山・井上両氏が学術誌上で回答
井上明久総長らを著者とする論文に再現性がないとされる問題で、横山嘉彦准教授(金属材料研究所)と井上総長は、梶谷剛教授(工学研究科)の批判論文(梶谷論文)に対して学術誌上で回答した。これを受け、出版元の日本金属学会は「良識ある読者にご判断いただけると考えている」とコメントした。
横山・井上両氏の論文と梶谷論文は、いずれもMaterials Transactions誌の第50巻10号(冊子体は10月1日に、電子版は9月25日に発行)に掲載された。この関連事項が、「誤植」と「編集者注」として雑誌の終わりにある。この4つは、学内からであれば、日本金属学会HPより無料で入手できる。
横山・井上両氏は、07年の論文で直径30mmの金属ガラスの棒を作製したと報告。梶谷教授はこれを批判する論文を09年4月28日、投稿した。梶谷論文はコーネル大学図書館HP内で公開されていたが、のちに査読を受け内容が変更されている。
Materials Transactions誌は、日本金属学会など11学協会が共同刊行する欧文誌。井上総長が著者であり再現性がないとされる計5本の論文は本雑誌で発表された。
・再々取材依頼に横山氏、文書で回答
金属ガラス作製方法の解説と、面会を求める学友会報道部の3度目の取材依頼に対し、7月10日、横山嘉彦准教授(金属材料研究所)は文書で回答した。
報道部は学生支援課を通して横山准教授へ取材を依頼するも、依頼文が行方不明になった。2度目は横山准教授へ直接届けたが、「広報課を通してほしい」と受取りを拒否。3度目に広報課を通して、回答を得た。
横山准教授は回答で、依頼文の受理を拒否したことについて、「いきなり来られて忙しかったこともあり対応が出来なかった」と弁解。同室の研究者に迷惑をかけるため、取材には文書による回答でのみ応じる旨を断った上で、作製方法を解説した。
