東北大学新聞:

JR東・清野社長が講演 「大交流時代 東北の可能性」

本学と河北新報社の連携事業「東北みらいプロジェクト」の一環として10月10日、川内萩ホールにて仙台セミナーが催された。冒頭に行われた主催者挨拶には本学の井上明久総長と河北新報社代表取締役社長・一力雅彦氏が登場した。

第1部・基調講演では、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)代表取締役社長・清野智氏が「大交流時代 東北の可能性」をテーマに講演。東北地方での観光戦略、また具体的なJR東日本の取り組み、そして東北・宮城の可能性などを柱として話を進めた。観光戦略としては、これからの増加が見込まれる高齢層をターゲットに、どのようにすれば彼らが東北に観光に来るかを考察。東北地方は他の地方に比べ観光客が少ないことにも触れた上で、韓国語のブログを開設させたことにより外国人観光客が増えた秋田県など地域での具体的な方策をいくつか紹介した。また、最近の観光客のニーズは京都などからもっとゆっくりとした、人が訪れることの少ないものへと移っていることなども指摘した。
JRの取り組みとしては、各地域と提携して行っているDC(ディスティネーションキャンペーン)や吉永小百合さんのCMで知られる「大人の休日倶楽部」などを挙げた。さらに、鉄道のない地域での観光客の移動手段を補う二次交通の整備なども話に上った。
第2部・パネルディスカッションでは「エレクトロニクス革命―東北の可能性」というテーマで産学官のトップが出演。
コーディネーターとして河北新報社常務取締役編集本部長・西川善久氏が司会進行役を務め、パネリストとしてセイコーエプソン株式会社代表取締役社長・花岡清二氏、東京エレクトロン株式会社取締役専務執行委員・北山博文氏、仙台市長・奥山恵美子氏、本学原子分子材料科学高等研究機構教授・江刺正喜氏が討論を交わした。花岡・北山両氏は民間人としての自己の経験から、奥山氏は市政を預かる立場から、江刺氏は専門家としての見識に基づいてそれぞれの意見を述べた。

Copyright (C) 東北大学新聞