東北大学新聞:

付属図書館特別展示 江戸のサイエンス

10月23日~11月24日まで、属図書館本館1階の展示室にて企画展「江戸のサイエンス」が開催された。会場内はプロローグ、第1部「楽しみの科学」、第2部「好奇心の科学」、第3部「からだの科学」、エピローグの5つの部分に分けられ、江戸時代の科学にまつわる多くの資料が展示された。

第1部「楽しみの科学」では、江戸時代に多くの科学技術が庶民に親しまれた姿を展示。当時最高の精密機械であるからくりが最新の科学技術や生産技術ではなく「楽しむもの」として庶民の間に広まった紹介した。一例として、機械人形を使ったからくり芝居である竹田からくりについて取り上げ、竹田からくりの成り立ちや歴史について公開された。また、発電体の摩擦により静電気を発生させるエレキテルに関するエピソードも掲示された。当初、エレキテルは医療器具として捉えられていたが、庶民の間では見世物として浸透したとされる。
第2部「好奇心の科学」では、江戸時代の科学技術に関して幅広く紹介。伊能忠敬の伊能図や本草学について取り上げた。地図に関しては、伊能図の他に西洋の度量衡の単位の原語をアルファベット順に解説した「西洋度量衡」などの資料も公開された。また、伊能忠敬のほか、他の人物では本草学の指導者である小野蘭山なども紹介された。
第3部「からだの科学」では、杉田玄白らが手がけた「解体新書」やその原書である「ターヘル・アナトミア」、杉田の最晩年の回想録である「蘭学事始」などが展示された。また、杉田の生涯のほかに杉田と共に解体新書に関わった前野良沢の生涯、さらに洋学者の系譜なども公開された。

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