井上プラン2010年度改定版 留学生受入れ拡充を発表
井上プランの2010年度改定版が発表された。昨年度に国際化拠点整備事業(グローバル30)の拠点大学の一つに採択されたことから、留学生受入れ体制の強化が盛り込まれた。今後10年間で留学生の数(現在約1500名)を3000人に増やし、キャンパスの国際化を推進する。英語のみで修了可能なコースを増設するなど、海外から留学しやすい環境の整備を目指す。
3000人の留学生を受入れるには、寄宿舎や資金面での課題解決が急務となっている。現段階でも、国際交流会館やユニバーシティハウス三条だけでは留学生全員の受入れは困難な状況。近く、国際交流会館付近に新たな寄宿舎が建設される予定となっている。また、片平キャンパスにも外国人研究者向けの宿泊施設が建設されるなど、環境整備が進む。留学生受入れ体制の強化のほか、全学教育ではTOEFLを本格的に導入し、日本人学生の英語コミュニケーション能力向上を図る。長期休暇を利用したスタディーアブロード事業(短期間の海外研修)や海外インターンシップの拡充も視野に入れる。「留学生の受入れ拡大」と「海外への留学促進」を同時に進めることで、「世界に開かれた大学」を目指す。
さらなる学術協定の締結や、単位互換制度の導入など海外の大学との協力関係を強めることが求められている。こうしたなか、本学の国際的なプレゼンス向上の動きが活発化している。昨年度は中国の大学を中心に「東北大学デイ」等のキャンペーンを開催した。留学説明会や研究成果の発表を現地で行うことで、優秀な留学生を獲得することが狙いだ。
井上プランは2007年、井上総長の就任後に発表された本学のアクションプラン。教育、研究、社会貢献などを柱に本学の基本方針を示している。年度ごとに改訂版が発表され、その時々の状況に応じた行動計画が発表される。これまで、教養教育の充実や研究の国際化、学術成果の発信など多くの分野において取組みがなされた。
来年度入試からは国際科学オリンピックの受賞者(日本代表最終選考等)を対象とした選抜システムを新設する。世界的に優れた才能を有する学生を取り込みたい考えだ。この入試制度は大阪大など他大学でも行われている。本学では理学部・工学部で実施され、AO入試Ⅱ期と同時期に行われる予定。
また、「地域に開かれた大学」を目指すため、サイエンスカフェやリベラルアーツサロンを継続して開催する。リベラルアーツサロンは今年1月に始まり、隔月1回のペースで行われている。これら2つの企画を両輪として理系・文系の学術成果を地域社会へ発信する。
