第154回交響楽団定期演奏会
6月26日、東京エレクトロンホール宮城にて、本学交響楽団による定期演奏会が行われた。今回が第154回目の公演となる。
当日は開場時刻前から多くの人が会場に詰めかけ、観客席は期待に胸を躍らせる聴衆でほぼ満席となった。
演目はリストの交響詩「前奏曲」、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲第一集」より2・6・8番、チャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調作品64」の3曲であった。タクトをとったのは常任指揮者の石川善美氏と副指揮者の高橋信雄氏。石川氏はチャイコフスキーの、高橋氏はリストとドヴォルザークの曲をそれぞれ指揮し、洗練された技術を持つオーケストラメンバーとともに終始表情豊かな演奏を展開した。
管・弦・打・指揮が一体となったハーモニーはそれぞれの曲ごとに異なる色彩や世界観を豊かに表現し、深い響きをもって観客を魅了した。聴衆は会場全体を包み込むような迫力ある演奏に真剣に耳を傾け、1曲終わるごとに盛大な拍手を送っていた。
演奏が終了すると、花束の授与が行われた。さらに観客のアンコールに応えてシベリウスの「悲しきワルツ」、チャイコフスキーの「白鳥の湖15番」が奏でられ、いずれも聴く者をその場から離れがたくさせるような、深い余韻を残すものであった。
また、演奏以外にも、パンフレットには曲目解説やそれに連動した譜例を掲載するなどの工夫が見られ、様々な点で観客の心をうまく捉えていた。
演奏者の顔が見え、指揮者の動きが見えるということは演奏にさらなる迫力と深みを与える。間近で聴く演奏は、CDやテレビを通しては感受できない、聴衆を引き込む力を持っていた。今回のステージはそのような生演奏の素晴らしさを再認識させるものでもあった。次回の定期演奏会は12月11日、本学川内萩ホールにて開催予定。
